車の色あせを防ぐ方法はありますか

色あせた車

色あせの原因で最も多いのが塗装の劣化です。昔の車よりも塗装の質が上がり劣化しにくくなりましたが、長く使っていると劣化は避けられません。
塗装の劣化は紫外線によるものなので、紫外線から車を守ることが大切です。

車の塗装はどうなっているのか

まず、車の塗装がどうなっているのか掘り下げていきたいと思います。
塗装はサビを防ぐ下塗り、ボディの色をきれいに見せる中塗り、車のカラー本体となる上塗りベース、クルマ全体を保護する上塗りクリアーの4段構造です。
上塗りベースには3種類があり、ソリッド、メタリック、マイカと呼ばれています。
ソリッドは単色塗装のため、比較的劣化しやすく暖色系だとしっかり管理しないと色あせていく傾向にあります。
メタリック、マイカは劣化に強く、中でも白や黒、寒色系は劣化しにくい傾向です。

車の色あせを防ぐには

車のボディは日光や雨によって少なからず劣化していきますので、可能であれば屋内保管をおすすめします。
これによってボディ表面の劣化を抑えられ、査定の評価もアップするでしょう。
傷やへこみと違って塗装の劣化は簡単に修復できません。
やむをえず屋外の駐車場に停める場合は、カバーをかけたり、UVカット効果のあるワックスを塗るなどして、紫外線の劣化を防ぐようにしましょう。

洗車のしすぎは色あせの原因になる?

基本的に洗車で色あせすることはありません。ただし、洗車の頻度が多いと表面に細かい傷がつきやすいため、くすんで見えることはあります。
洗車で色が落ちることはありませんが、車のコーディングを痛めてしまうことがあるので、洗車のしすぎは逆効果です。
目安としては2週間~1ヶ月に1回を目安としましょう。
ボディカラーによっては目立つ汚れがついてしまうことがあるので注意が必要です。

内装の色あせにも要注意

内装も外装同様で、ダッシュボードやシートが紫外線によって色あせたり、変質したりしてしまいます。
屋外に停める場合、サンシェードやウィンドウ内側に貼るカバーを活用して車内に紫外線が入るのを防ぎましょう。

車の色あせを復活する方法はある?

色あせの復活方法としてコンパウンドで磨いて色あせしてしまっている層を除去する方法があります。
コンパウンドは色々な種類があるので、適切なものを選ぶことが大切です。
適切でないものや使いすぎると逆に傷の原因となるので注意してください。
コンパウンドでも復活しない場合、再塗装が必要です。
その場合は業者に依頼することになりますが、車を売る前提の場合、修復費用を考えると色あせたままのほうがよかったりします。

車は一度色あせてしまうと、元の状態に戻すことは難しいといえます。
色あせさせないためにも、カバーをかけたり、定期的な洗車をしたり、日々のメンテナンスで防ぐようにしましょう。